木は再生可能な天然資源です
木は常にその量が増え続ける唯一の建築資材です。木を使うことで、再生不能な資材の使用量を減らしたり、あるいはゼロにすることも可能です。これは建築の分野では非常に大きな意味を持っており、大量の資材を要する建築の現場では資材を木に変更することは比... 木は常にその量が増え続ける唯一の建築資材です。木を使うことで、再生不能な資材の使用量を減らしたり、あるいはゼロにすることも可能です。これは建築の分野では非常に大きな意味を持っており、大量の資材を要する建築の現場では資材を木に変更することは比較的容易です。 再生不能な資源と再生可能な天然資源に分別したさまざまな建築資材の製造によって生じる天然資源の消費量。実際には、「原材料の消費の目に見えない流出」とは鋼鉄ベースの原材料の採掘の際に生じる不活性物質です(出典:『Building Information Group RT環境レポート』)。
続きを読む ショー リトル木は持続的に生産されます
フィンランドとヨーロッパでは、認定を受けた森林から伐採された持続的に生産される木だけが使われます。ヨーロッパの森林は持続可能な開発のための基準に従って管理されています。1年間の森林の成長は、伐採量を大きく上回っています。 木材製品には原産地... フィンランドとヨーロッパでは、認定を受けた森林から伐採された持続的に生産される木だけが使われます。ヨーロッパの森林は持続可能な開発のための基準に従って管理されています。1年間の森林の成長は、伐採量を大きく上回っています。 木材製品には原産地が明示されています。法的な原産地と持続的な生産が保証されている建材は木だけです。 世界には約50の森林認証システムがあります。最も広く使用されているのがPEFC(森林認証プログラム)とFSC(森林管理協議会)です。フィンランドではこの両方の認証システムに基づいて森林の認証を行う場合がありますが、主に使用されるのはPEFCです。フィンランドの商用森林の約95%はフィンランドのPEFCシステムに従って認証を受けています。国際森林認証プログラムは、さまざまな国のシステムが森林認証の国際的な要件を遵守していることを保証します。フィンランドのPEFCシステムは20
続きを読む ショー リトル木の大幅な利用増加が可能
環境保護の観点から、建築における木材の利用は大幅に増加する可能性があります。建築に木材を使っても、木が枯渇することはありません。フィンランドやヨーロッパの森林で育つ木の量は、消費量を上回っています。フィンランドでは森林の1日あたりの炭素貯蔵... 環境保護の観点から、建築における木材の利用は大幅に増加する可能性があります。建築に木材を使っても、木が枯渇することはありません。フィンランドやヨーロッパの森林で育つ木の量は、消費量を上回っています。フィンランドでは森林の1日あたりの炭素貯蔵量は、建築用木材業界が1年間に使用する炭素量と同じ量ずつ増えています。6階建てのアパートを建てるのに使用される木材と同じ量がフィンランドの森林では30秒で増えています。
続きを読む ショー リトル炭素吸収源としての木
木の成長には空中の二酸化炭素が必要です。空気中の水と二酸化炭素を日光により光合成を行うことで木は成長します。木は二酸化炭素の中の炭素を「資材」にし、成長に伴って空気中に酸素を放出します。 1kgの木が成長に必要とする二酸化炭素の量は1.55... 木の成長には空中の二酸化炭素が必要です。空気中の水と二酸化炭素を日光により光合成を行うことで木は成長します。木は二酸化炭素の中の炭素を「資材」にし、成長に伴って空気中に酸素を放出します。 1kgの木が成長に必要とする二酸化炭素の量は1.55kgで、この二酸化炭素に含まれる炭素が木に貯蔵されます。木の半分は炭素なのです。大体の目安として、1立方メートルの木が貯蔵する二酸化炭素の量は1トンほどです。 光合成とは植物の細胞が太陽の光をエネルギーにして二酸化炭素と水から酸素を産み出す生化学過程です。また、植物が栄養源とするグルコースも合成されます。水(H2O)の分子6個と二酸化炭素(CO2)の分子6個で、酸素の分子6個とグルコースが形成されます。
続きを読む ショー リトル炭素は長期間にわたり木に吸収されます
木造の建物では、木に貯蔵された炭素は構造部に長期間貯蔵されます。平均的なフィンランドの木造住宅は、構造部分に空気中の二酸化炭素約30トンを吸収します。これは平均的なドライバーが10年間で排出する二酸化炭素の量と同等です。炭素は数百年間もの間... 木造の建物では、木に貯蔵された炭素は構造部に長期間貯蔵されます。平均的なフィンランドの木造住宅は、構造部分に空気中の二酸化炭素約30トンを吸収します。これは平均的なドライバーが10年間で排出する二酸化炭素の量と同等です。炭素は数百年間もの間、木の構造部に吸収されたままになります。 木材製品の製造で排出される二酸化炭素の量は比較的少ないのが特徴です。木に貯蔵される二酸化炭素の量は、木材製品の製造で排出される二酸化炭素の量を大きく上回ります。ライフサイクルを終えた木材製品はエネルギー源となりますが、そのときに排出される二酸化炭素の量はその木が成長する過程で貯蔵した二酸化炭素の量に比べると少ない量です。 製造過程で二酸化炭素を排出する製品を木材製品に変えるなど、木材を使うことで二酸化炭素の排出量の削減にもつながります。他の製品を木材に変える際に、木の炭素貯蔵効果だけでなく、二酸化炭素排出量の削減
続きを読む ショー リトル木材製品の製造時に生み出されるエネルギーは消費量を超えます
木材製品や構造物の製造は、他の原料を使った製品や構造物に比べると、消費エネルギーが非常に少ないのが特徴です。他の原料と違い、木材製品の製造時に必要はエネルギーのほとんどは、再生可能なエネルギーが主です。エネルギーの大部分は、木材製品の製造過... 木材製品や構造物の製造は、他の原料を使った製品や構造物に比べると、消費エネルギーが非常に少ないのが特徴です。他の原料と違い、木材製品の製造時に必要はエネルギーのほとんどは、再生可能なエネルギーが主です。エネルギーの大部分は、木材製品の製造過程で樹皮などの副産物から得ることができます。実際、挽き材やプレーナー加工材など建設用木材の製造では、消費する以上のエネルギーを生み出します。 木のライフサイクルの最後には、木材製品はリサイクルされたりエネルギー源として活用されたりします。木から得られるエネルギーは再生可能で、化石燃料の代替エネルギーとしても利用できます。 さまざまな建築資材の製造時のエネルギー消費量。この表では再生可能/再生不能エネルギー源ごとのエネルギー産出量を示しています(出典:『Building Information Group RT環境レポート』)。
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