30.11.2020

タイガ(北方針葉樹林帯)の強い木材

フィンランドは世界でも有数の森林国です。寒帯にあり、気温0℃未満の冬と温かい夏が交互に来ます。フィンランドの夏はたった100日間で、この期間に木が成長します。成長する期間が短いということは、成長がゆっくりで、60年から120年かかることもあります。

成長が遅いために木目が真っ直ぐで、枝が小さく数も少ないので優れた木材になります。左右対称に成長し、幹は真っ直ぐで丸くなっています。年輪が小さくぎっしりと密集しています。未成熟材の量が少なく、心材が大きいのが特徴です。その結果、硬く丈夫で木目が真っ直ぐな、張力が低い、内部の傷も少ない木材になります。樹脂が少なく、均一な木目のフィンランドの木材は多くの用途で最高級の素材です。